ブログ&コラム

地震でベランダにひび割れ!防水層への影響と確認ポイント

地震後にベランダを確認したところ、

「床に今までなかったひび割れがある」

「ベランダの立ち上がり部分に亀裂が入っている」

「小さなひびだから、そのままでも大丈夫?」

と気になっている方はいませんか?

地震による住宅被害というと、屋根瓦のズレや外壁のひび割れをイメージしやすいですが、ベランダ・バルコニーの防水部分も確認しておきたい場所のひとつです。

地震によって建物が揺れると、ベランダの床や壁との取り合い部分にも力が加わります。

その結果、防水層の表面にひび割れが発生したり、もともと弱っていた部分の劣化が進んだりすることがあります。

特に注意したいのが、ベランダの下に部屋がある住宅です。

防水層まで損傷して雨水が入り込むと、階下の天井や壁に雨漏りとして症状が現れる可能性があります。

今回は、地震後にベランダのひび割れを発見した場合に考えられる影響や、自分で確認できるポイント、補修が必要になるケースについて分かりやすく解説します。

熊本市南区・熊本市中央区・熊本市東区・熊本市西区・熊本市北区、宇土市・宇城市・合志市・菊陽町で地震後のベランダや外壁が気になっている方は、ぜひ参考にしてください。


地震でベランダにひび割れが入るのはなぜ?

地震が起きると建物全体が前後左右に揺れます。

その際、ベランダにも引っ張る力や圧縮する力などが加わり、床や壁との接合部分に負担が掛かることがあります。

特に、

    • ・築年数が経過している
    • ・防水工事から年数が経っている
    • ・以前から細かなひび割れがあった
    • ・防水層が硬くなっている
    • ・下地に動きがある
  • 過去に雨漏りしたことがある

といったベランダでは、地震をきっかけに症状が目立つようになる場合があります。

地震によって新しくひび割れた場合だけでなく、以前からあった劣化が地震によって進行するケースにも注意が必要です。


まず知っておきたい「ベランダ防水」の役割

ベランダの床は、雨が直接当たる場所です。

そのため、床の表面には建物内部へ雨水を侵入させないための防水施工がされています。

住宅では、

  • ・FRP防水
  • ・ウレタン防水
  • ・シート防水

などが使用されています。

戸建住宅のベランダではFRP防水が使用されているケースも多くあります。

この防水層が正常に機能していれば、ベランダに雨が降っても排水口へ水を流し、建物内部への雨水侵入を防いでくれます。

しかし、地震によって防水層や下地に亀裂が発生すると、本来の防水性能が低下する可能性があります。


「ひび割れ=すぐ雨漏り」とは限りません

ベランダにひび割れを見つけると、「もう防水が切れて雨漏りするのでは?」と心配になると思います。

しかし、すべてのひび割れが防水層まで達しているとは限りません。

例えば、表面のトップコートだけに細かなひび割れが発生しているケースもあります。

一方で、

  • ・防水層まで割れている
  • ・下地まで亀裂が入っている
  • ・床と立ち上がりの境目が切れている
  • ・排水口周辺に亀裂がある

といった場合は、雨水侵入につながる可能性があります。

大切なのは、ひび割れが「表面だけなのか」「防水層まで影響しているのか」を確認することです。


地震後に確認したいポイント①|床面のひび割れ

まず確認したいのが、ベランダの床です。

地震前にはなかった線状のひび割れがないか、安全な範囲で確認してみましょう。

特に、

  • ・長く伸びている亀裂
  • ・幅が開いている亀裂
  • ・複数方向へ伸びている亀裂
  • ・床面を横断するような亀裂
  • ・以前より広がっているひび割れ

がある場合は注意が必要です。

ひび割れの状態だけで原因や深さを判断するのは難しいため、写真を撮って記録しておくことをおすすめします。


確認ポイント②|床と壁の境目

ベランダ防水では、床面だけではなく床から壁へ立ち上がっている部分も重要です。

床と壁の境目は形状が変わるため、建物が動いた際に負担が掛かることがあります。

地震後に、

  • ・床と壁の境目に隙間ができた
  • ・防水層が切れている
  • ・亀裂が横方向へ伸びている
  • ・表面が浮いている

といった症状がないか確認してみましょう。

この部分から雨水が侵入すると、外壁やベランダ下部へ水が回る可能性があります。


確認ポイント③|排水口・ドレン周辺

見落としたくないのが、ベランダの排水口(ドレン)周辺です。

ベランダに降った雨水は排水口へ集まるため、ドレン周辺は特に水の影響を受けやすい場所です。

地震後は、

  • ・排水口周辺に亀裂がないか
  • ・防水層が浮いていないか
  • ・排水口と防水層の境目に隙間がないか
  • ・排水口が詰まっていないか

を確認してください。

落ち葉やゴミなどで排水口が詰まっていると、大雨の際にベランダへ水が溜まり、傷んでいる部分へ雨水が入りやすくなる可能性があります。


確認ポイント④|防水層の浮き・膨れ

ひび割れだけではなく、防水表面の浮きや膨れにも注意しましょう。

防水層が下地から離れている場合、表面が膨らんで見えることがあります。

すべてが地震によって発生したものとは限りませんが、地震後に初めて気付いた場合は状態を確認しておくことをおすすめします。

膨れている部分を自分で切ったり、剥がしたりしないようにしてください。

防水層を傷つけることで、そこから雨水が侵入する可能性があります。


確認ポイント⑤|ベランダ外側のひび割れ

ベランダの床だけではなく、外側の壁も確認してみましょう。

地震によって、ベランダ外側のモルタルやサイディングなどにひび割れが発生している場合があります。

特に、

  • ・ベランダの角
  • ・外壁との取り合い
  • ・笠木周辺
  • ・手すり壁

などは確認しておきたい場所です。

外壁側のひび割れから雨水が入り込むケースもあるため、ベランダの雨漏り=床防水だけが原因とは限りません。


確認ポイント⑥|笠木・手すりまわり

ベランダの手すり壁の上部には、笠木と呼ばれる部材が施工されていることがあります。

笠木やその取り合い部分にズレや隙間が発生すると、そこから雨水が入り込む可能性があります。

地震後は、

  • ・笠木が浮いていないか
  • ・継ぎ目に異常がないか
  • ・壁との取り合いに隙間がないか
  • ・周辺に新しいひび割れがないか

なども確認しておきましょう。


確認ポイント⑦|ベランダ下の天井・室内

ベランダそのものだけでなく、ベランダの下側も重要なチェックポイントです。

特にベランダ下が部屋になっている場合は、

  • ・天井にシミがないか
  • ・壁紙が変色していないか
  • ・クロスが浮いていないか
  • ・雨の日に湿った臭いがしないか
  • ・以前にはなかったカビが発生していないか

を確認してください。

ベランダ下が玄関や軒天の場合も、天井部分にシミ・変色・塗膜の剥がれなどがないか確認してみましょう。


こんなひび割れは特に注意

ベランダにひび割れを見つけた場合、特に次のような症状は早めに専門業者へ相談することをおすすめします。

□ 地震後に突然できたひび割れ
□ 幅が明らかに開いている
□ ひび割れが長く伸びている
□ 床を横断するように亀裂が入っている
□ 床と壁の境目が切れている
□ 排水口周辺に亀裂がある
□ 防水層が浮いている・膨れている
□ ベランダ下の天井にシミがある
□ 雨が降ると室内に雨漏りする

複数の症状が同時に出ている場合は、表面だけではなく防水層や下地まで確認することが大切です。


地震直後に雨漏りしていなくても安心とは限りません

地震後にベランダへひび割れが入っていても、すぐに室内へ雨漏りするとは限りません。

例えば、

地震で防水部分に小さな損傷

地震直後は雨漏りなし

その後、雨や余震を繰り返す

ひび割れや隙間から少しずつ水が侵入

下地へ水分が回る

ベランダ下の天井・壁にシミが発生

というケースも考えられます。

さらに台風や大雨では、通常より多くの雨水がベランダへ流れ込みます。

地震後に新しいひび割れが見つかっている場合は、次の大雨や台風が来る前に状態を確認しておくことが大切です。


ベランダのひび割れを自分でシーリングしてもいい?

ひび割れを発見すると、ホームセンターなどで購入したシーリング材を使って、とりあえず埋めたくなるかもしれません。

しかし、原因を確認せずにひび割れの表面だけを塞ぐのはおすすめできません。

なぜなら、

  • ・トップコートだけのひび割れなのか
  • ・防水層まで割れているのか
  • ・下地そのものが動いているのか
  • ・別の場所から雨水が入っているのか

によって必要な補修方法が変わるためです。

また、誤った材料で補修すると、その後の防水工事で撤去が必要になったり、適切な施工がしにくくなったりすることもあります。

特に地震後に発生した大きな亀裂については、原因を確認してから補修方法を決めましょう。


ベランダのひび割れはどうやって補修する?

補修方法は、ひび割れの状態や既存の防水工法によって異なります。

① 表面のトップコートのみ劣化している場合

防水層そのものに問題がなく、表面保護層の劣化が中心の場合は、下地処理を行ったうえでトップコートを塗り替える方法があります。

ただし、ひび割れが防水層まで達していないことを確認してから判断します。


② 部分的に防水層が傷んでいる場合

防水層の一部分に損傷がある場合は、既存防水の種類や状態に合わせて部分的な補修を行う場合があります。

周囲に浮きや剥離がないか確認することも重要です。


③ 防水層全体が劣化している場合

地震による損傷だけではなく、防水層全体の経年劣化が進んでいる場合は、部分補修ではなくベランダ全体の防水改修を検討します。

部分補修を繰り返すより、全体を改修した方が長期的に安心できるケースもあります。


④ 下地までひび割れている場合

防水層だけではなく下地まで大きく損傷している場合は、表面に防水材を塗るだけでは十分ではありません。

下地の状態を確認・補修したうえで、適切な防水工事を行う必要があります。


FRP防水の場合は特に「下地の動き」を確認

戸建住宅のベランダでよく使用されるFRP防水は、強度が高く耐久性にも優れた防水工法です。

一方で、地震などによって下地が大きく動いた場合、その動きによって防水層に亀裂が発生することがあります。

そのためFRP防水に地震後のひび割れが見つかった場合は、表面だけを見るのではなく、下地の動きや亀裂の状態まで確認することが重要です。

ひび割れを単純に塗りつぶすのではなく、原因に合わせて補修する必要があります。


防水工事から何年経っているかも重要

地震後のベランダ補修を考える際は、防水工事をしてから何年経っているのかも重要な判断材料です。

例えば、防水工事をしてまだ数年しか経っておらず、防水層全体が良好な状態であれば、損傷箇所を中心とした補修で対応できる可能性があります。

一方、防水工事から長期間経過していて、

  • ・色あせ
  • ・表面の摩耗
  • ・複数のひび割れ
  • ・浮き
  • ・剥がれ

なども発生している場合は、地震被害の補修と合わせて全体的な防水改修を検討した方がよい場合があります。

「地震で割れた場所だけ直すか」「防水全体をやり直すか」は、被害範囲と既存防水の状態を合わせて判断することが大切です。


地震によるひび割れは修理前に写真を残しましょう

地震後にベランダへ新しいひび割れを発見した場合は、補修する前に現在の状態を写真で記録しておきましょう。

撮影しておきたいのは、

① ベランダ全体
② ひび割れがある位置が分かる写真
③ ひび割れのアップ
④ 床と壁の取り合い部分
⑤ 排水口周辺
⑥ ベランダ外側
⑦ ベランダ下の天井・壁

などです。

地震前の写真が残っている場合は、現在の状態と比較できるように保管しておきましょう。

罹災証明や加入している保険について相談する場合にも、修理前の状態を確認できる写真が役立つことがあります。


ベランダ点検チェックリスト

地震後は、安全な範囲で次の項目を確認してみましょう。

□ 地震前にはなかったひび割れがある
□ 以前からあったひび割れが広がった
□ 床と壁の境目に亀裂がある
□ 防水層が浮いている
□ 防水表面が剥がれている
□ 排水口周辺に亀裂がある
□ 排水口が詰まっている
□ 笠木周辺に隙間がある
□ ベランダ外側にもひび割れがある
□ ベランダ下の天井にシミがある
□ 雨の日に湿った臭いがする
□ 過去にベランダから雨漏りしたことがある

複数当てはまる場合は、一度専門業者へ状態を確認してもらうことをおすすめします。


ベランダだけでなく外壁・サッシも一緒に確認

ベランダ付近から雨漏りしている場合でも、必ずしも床防水が原因とは限りません。

例えば、

  • ・外壁のひび割れ
  • ・サイディング目地
  • ・窓・サッシまわり
  • ・シーリング
  • ・笠木
  • ・外壁との取り合い

などから雨水が侵入しているケースもあります。

そのため雨漏りが発生している場合は、「ベランダにひび割れがあるから、そこが原因」と決めつけず、周辺まで含めて確認することが重要です。


こんな場合は建物全体の確認も検討してください

地震後にベランダだけではなく、

  • ・外壁にも大きな亀裂がある
  • ・基礎にも大きなひび割れがある
  • ・窓やドアが急に開閉しにくくなった
  • ・床に傾きを感じる
  • ・複数箇所に大きな亀裂が発生している

といった症状がある場合は、防水だけの問題ではない可能性も考える必要があります。

このような場合は、防水工事だけを先に行うのではなく、必要に応じて建築士など建物の構造を確認できる専門家へ相談することも検討してください。


よくある質問(FAQ)

Q. 地震後にベランダへ細いひびが入りました。すぐ雨漏りしますか?

必ず雨漏りするとは限りません。表面のトップコートだけにひび割れが発生している場合もあります。ただし、防水層や下地まで影響している可能性もあるため、地震前にはなかったひび割れであれば状態を確認しておくことをおすすめします。

Q. 雨漏りしていなければ放置しても大丈夫ですか?

雨漏りがないことだけでは、防水層に問題がないとは判断できません。小さな損傷から少しずつ雨水が入り、その後の大雨や台風で症状が表面化することもあります。

Q. ベランダのひび割れをシーリング材で埋めれば直りますか?

ひび割れの原因や深さによって補修方法が異なります。表面だけをシーリング材で塞いでも、防水層や下地が損傷していれば根本的な解決にならない場合があります。

Q. FRP防水にひびが入ったら全部やり直しですか?

必ず全面改修になるわけではありません。損傷が限定的で周囲の防水層や下地に問題がなければ、部分的に補修できる場合があります。全体の劣化状況を確認して判断します。

Q. ベランダの下が部屋ではなく玄関でも確認した方がいいですか?

確認をおすすめします。ベランダ下の軒天や天井にシミ・変色・塗膜の剥がれなどがある場合、雨水が内部へ回っている可能性があります。

Q. 地震から1か月以上経っていますが、今から点検しても意味がありますか?

あります。地震直後には症状がなくても、その後の雨や余震などによって変化が出ることがあります。特に新しいひび割れや雨染みが見つかった場合は、現在の状態を確認しておきましょう。


まとめ|地震後のベランダは「ひびの深さ」と「防水層への影響」が重要

地震後にベランダへひび割れが見つかっても、すべてのケースで防水層まで損傷しているわけではありません。

重要なのは、

表面のトップコートだけのひび割れなのか

防水層まで亀裂が達しているのか

下地まで動いたり割れたりしているのか

を確認することです。

特に、床と壁の境目・排水口周辺・笠木・外壁との取り合い部分などは、雨水の侵入につながる可能性があるため注意しましょう。

また、ベランダ下が部屋になっている場合は、天井や壁に新しいシミがないかも確認してください。

「小さなひびだから大丈夫」と自己判断するのではなく、地震前にはなかったひび割れであれば、次の大雨や台風が来る前に一度状態を確認しておくことが大切です。


熊本で地震後のベランダ・防水が気になる方へ

スターペイント熊本南ショールームでは、熊本市南区・熊本市中央区・熊本市東区・熊本市西区・熊本市北区、宇土市・宇城市・合志市・菊陽町を中心に、地震後の屋根・外壁・ベランダ防水の点検を行っております。

ベランダについても、床面のひび割れだけではなく、防水層・立ち上がり・排水口周辺・笠木・外壁との取り合いなどを確認し、現在の状態を分かりやすくご説明します。

また、雨漏りが発生している場合は、ベランダだけに原因を決めつけず、外壁・サッシ・シーリングなど周辺も含めて確認することが重要です。

「地震後にベランダへひびが入った」
「防水層まで割れていないか心配」
「ベランダ下の天井にシミが出てきた」
「次の大雨・台風が来る前に点検してほしい」

という方は、お気軽にスターペイント熊本南ショールームまでご相談ください。

地震後の小さな変化を早めに確認することが、雨漏りや下地の劣化といった二次被害を防ぐことにつながります。

こちらからお気軽にお問い合わせください

無料相談はこちら